本日はザルツブルグのターラー銀貨とダカット金貨について書いて行きたいと思います。
今回取り上げる物は1628年に発行されたザルツブルグ(大司教管区)1/2ターラー銀貨と1ターラー銀貨、そして6ダカット金貨です。

ザルツブルグ大司教管区は、バイエルンから東南東へ120kmの地点にあるオーストリア領で、7世紀後期に司教管区が定められました。歴史書によるとハルトヴィヒ大司教の時に最初のコインが登場したとされています。ザルツブルクの15世紀から16世紀のコインはザンクトルドベルトと大司教の紋章を描いたタイプの物が多く17世紀から18世紀に掛けては更に精巧なコインとなりました。
ザルツブルクのコインは金貨を中心に非常に多くの額面が発行されています。例えば、17世紀(1600年代)の物でも1/4ダカット金貨〜50ダカット金貨まで非常に多くの種類の金貨が発行されており、当時の国力の大きさを物語っているように感じます。

今回はそんなザルツブルクの銀貨と金貨について見て行きたいと思います。

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1628年 オーストリア ザルツブルグ 1/2 ターラー銀貨です。

こちらの銀貨は先日、国内へ到着した未使用品の画像もありますのでそちらも載せておきます。

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400年近く前の物がこの状態で残っているとは驚きですね!1/2ターラーはKM#141、重量は14.55gとなっています。カタログ価格も存在しカタログ価格はXF(極美品)までですが、XFで425USDとなっています。実勢価格は状態の良い物が少なくかつ鑑定品の流通が少ないのでよくわかりません(笑)発行枚数はもちろん不明でUNCのカタログ価格もありませんので妥当な価格水準の算定は難しいです

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続いては1ターラー銀貨です。

こちらはKM#110、重量、発行枚数は不明となっています。

カタログ価格はXFまでしか無く550USDとなっており、実勢価格も極美品で500USD程度で取引されておりますのでカタログ価格と実勢価格が殆ど乖離が無いように感じます。こちらも鑑定品は少なく、あっても未使用レベルは殆ど見かけません。400年近く前のコインですので当然と言えば当然ですね(笑)こちらの1ターラー銀貨がカタログ価格同等ですので1/2ターラーもカタログ価格同等レベルが市場価格と考えて問題ないかもしれません。未使用でMS63などグレードの付いた物はかなり少ないので市場に出回りましたら希少なコレクションの一つになると思います。

さて最後にダカット金貨のうちの6ダカットについて見て行きたいと思います。

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1628年 6 ダカット金貨です。

KM#129で重量は21gとなります。非常に美しい金貨ですね!!惚れ惚れします。発行枚数はもちろん不明でカタログ価格はXFで9000USDになります。実勢価格はつい最近海外で準未使用品が14000USD程度で取引されており、おそらくXFでも10000USDを超える価格が付く金貨となっております。

1600年代のコインは実用性を考えると疑問符が付くような150gを超える金貨や銀貨が発行されており大型コインコレクターとしては非常に魅力的な年代です。ザルツブルグでも50ダカット金貨(175gを超えるコイン)が存在しているらしく(現物を見た事はありません)調べてみれば調べてみる程、興味が湧いてくる大型コインの黄金時代ですね!